2015年8月25日火曜日

グブラ幻想図書館の手記

 
『ガレマール階級論考:上巻』

第六星歴1522年の帝政転換以来、ガレマール帝国では、階級社会化が急速に進行している。
名に所属階級が含まれる点は、その深刻度を示す例といえよう。

国家元首たる皇帝は「ゾス」……
これに続く皇族は「イェー」、貴族は「ウィル」を名乗る。

軍人階級は、軍団長の「ヴァン」に始まり、「トル」「サス」「レム」「クォ」「ピル」「エン」と続く。

魔導技術者は、筆頭機工師の「ナン」に始まり、「マル」「ルクス」「キル」「ジェン」と続く。

『ガレマール階級論考:下巻』

公職は、独裁官および元老院主席の「イル」に始まり、「ヘット」「ゴー」「フェー」「エイル」「ダス」と続く。

市民は「セン」と、二級市民の「バス」に別たれ、最下位には市民権を持たぬ「アン」が位置する。

ガレマール帝国の軍事侵攻により、属州化された地域では、その住人は多くが「アン」とされ、
奴隷として市民に使える生活を強要されているようだ。

「アン」が市民権を得て「バス」や「セン」となるには、帝国に対する「特別な貢献」を認められるか、
20年以上の過酷な兵役が必要となる。



『新大陸見聞録』

シルバーサンドー家のメルウィブ・ブルーフィスウィンが、西方の新大陸に至る、安全航路を発見したことは、歴史的に見ても大きな意義を持つ。

これまで新大陸への航海は、まさに命がけであり、運を天に頼むしかなかったからだ。
ただし、上陸してからも決して油断できない。

野蛮なマムージャ族をはじめ、原住民族には、好戦的な者も少なくなく、魔物や野獣の脅威も強い。
しかし、私は必ずや伝説の「黄金郷」を見つけるつもりだ。



『ある彫金師の日記』

美しい薔薇には棘があるとは、よく言ったものだ。
上位妖異のなんと妖しく美しいことか!
美の探求者として、これほど心震える存在はない。

多少、苦労したが、依り代は手に入れた。
後は術式を組んで、異界「ヴォイド」の美しい妖異を、憑依させるだけ……。

召喚した妖異が暴れぬように、すでに依り代は、鋼の鎖で寝台に固定した。
さあ、愛しのサキュバスよ、蜜月の時間の始まりだ!

失敗した……。
今、私の寝台の上には、鎖で縛られたイカ頭の妖異が、悩ましげにうねっている……。

何をどう間違えたのか、わからない。
どう処分すればいいかも、わからない。

ただ、ひとつわかることといえば、私の夢が、崩れ去ったというだけだ……。



最後は_(┐「ε:)_ズコーな内容ですが。

この図書館の本読んでみたい。


それでは。

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